公的融資による借り入れにおいては、実際に返済が遅れてもすぐに連帯保証人に連絡が行くわけでけではありません。
日本政策金融公庫の場合ですと、3ヶ月までの延滞がギリギリです。4ヶ月の滞納が起こると、その時に連帯保証人への請求が本格化しはじめます。
※実際は、3ヶ月以内でも、連帯保証人の元へ相談の書面や電話が公庫の返済相談室と言うところから入ります。
返済が苦しくなった場合、真っ先に考えるのが、返済条件を緩和してもらうリスケジュールでしょう。
リスケジュールとは、例えば、これまで月額10万円返済していたものを半分の5万円とかに減額してもらうことです。日本政策金融公庫は、リスケジュールに応じてくれないと言われますが実際はそんなことはありません。向こうもない袖は振れないことをわかっていますので。
日本政策金融公庫とのリスケジュールで大切なことを書いてみたいと思います。
きちんとした話し合いの場を持つ
当たり前のことですが、きちんと公庫へ出向き、事情を説明して今後の具体的な計画を書面で説明することが大切です。
一体いくらずつなら返済の見通しがあるのか、きちんと面と向かって話してください。
確かに、楽しい話ではないですから、出向いて話すことに消極的になってしまうことも無理もないかもしれませんが、電話で済まそうとか、簡単な話で済まそうと考えないことです。
返済が遅れると言う事態をもっと重く考えるようにして下さい。(ただし、どうにも行かなくなったら、思い切って、気楽な気持ちでまずはリスケジュールの相談をすることが大切です。)
返済が遅れない内に相談する
公庫は、返済が遅れた状態でのリスケを非常に嫌がります。リスケに応じるとしても、返済遅れ分が解消してからですよ、とよく言われます。
つまり、返済が滞ってから対処しようとしても、遅いということです。
資金繰り表をしっかりつけて、来月以降ヤバそう・・・・と思ったら即行動してください。返済の遅れが発生すれば、それだけリスケも難しくなるとお考え下さい。
絶対に担当者と喧嘩しない
どうしてこういう当たり前のことができないんだろう?と思うような方も多いので、敢えて書いてみました。
どんな理由があろうと、あなたを応援しようと資金を貸してくれた公庫なんですから、逆ギレしては絶対に駄目です。そもそもリスケなんて、そう易々と応じられる相談ではないのですから。
ちょっとリスケ交渉がうまく(スムースに)行かないからと言って、短気を起こしたり、ヤケクソになって返済を放置してはいけません。あなたがヤケを起こしても、公庫は痛くも痒くもありません。
連帯保証人に請求するだけの話ですから。尚、連帯保証人に迷惑をかけると、あなたが事業で再起できる可能性は一気に低くなりますので以上の点はくれぐれもご注意ください。
以上、基本的なことを羅列しました。
事態が起きてからではなく、事態が起きる前に対処することが、連帯保証人に迷惑をかけない唯一の方法です。
日本政策金融公庫は、政府系の金融機関ですし、担当者は優しい感じの方が多いです。格好つけてないで、早めに相談することを心がけて下さい。