さて、今回は日本政策金融公庫の融資ではなく、信用保証協会付融資のリスケジュールの話です。
返済が苦しくなって銀行に泣き付いてリスケジュールした場合には事故扱いになり、リスケジュール期間中はその銀行からは融資をしてもらえなくなります。
しかしながら、信用保証協会付融資の場合、制度上認められたリスケというものが存在します。
それが、「借換保証制度」です。
詳細説明はここでは割愛しますが、実態としては単なるリスケジュールとまったく変わりません。
例えば、毎月100万円の返済(36回)を、毎月50万円の返済(72回)に変更することも可能なわけです。
そうなると、毎月の返済におけるキャッシュアウトが半分に減りますので、資金繰りは少しは楽になります。
完全に単なるリスケジュールです。
違うのは、この借換保証が、国に認められているリスケジュールということです。
従って、この制度を利用した場合は事故扱いにならず、信用保証協会とも銀行とも良好な関係を維持することが出来ます。ですので、当然、借換保証を利用していたとしても、追加融資を依頼する余地もあります。
意外と重い、保証料負担
信用保証協会付融資の場合、金利とは別に信用保証料を取られます。
この保証料は原則として一括払いで融資金から差し引かれるのですが、返済期間や借入金額、保証料率に応じて高くなりますので、場合によってはこの負担が大きい為、利用を断念される方もいらっしゃいます。
だからこそ、早め早めの動きが重要になるわけですが、中小企業の場合実際に融資のほとんどはプロパー(保証協会無し融資)ではなく、保証協会付融資だと思いますので、リスケジュールの必要性があると感じた際には、すぐに動くようにしてください。
間違っても、この制度を利用せず、商工ローン等で借り入れを行って返済をしようなどと考えないようにしてください。
民間の金利が高い金融機関で債務を一本化したところで、余計に苦しくなるだけですので。