ソーシャルビジネス融資とは、社会貢献事業に対して資金を供給する金融商品のことを指しています。
ソーシャルビジネスには医療や介護事業、さらには環境事業などが含まれます。日本では超高齢化委社会が到来し、社会的事業の必要性がさらに高まっています。
しかしながら、事業資金の確保には信用力が必要なため、ソーシャルビジネスへの新規参入を願う人の中には、金融機関からの融資が受けられず参入を断念してしまうケースがあります。
一方で社会性のある事業は国の政策とも一致するため、できるだけ多くの人がソーシャルビジネスに参入できるよう、国が主導で融資事業を展開しています。それがソーシャルビジネス融資です。
このソーシャルビジネス融資を行なう代表的な企業が、日本政策金融公庫です。日本政策金融公庫とは、政府主導で設立された創業融資を行なう民間企業のことで、ソーシャルビジネスへの参入を希望する人に対して積極的な融資を行なっています。
信用力の問題で金融機関からの融資が受けられない場合でも、日本政策金融公庫からであれば融資を受けることができる可能性があります。
融資に関する相談は、日本政策金融公庫の相談窓口で実施されていますから、もしソーシャルビジネスへの参入を考慮している場合には相談を持ち掛けてみることもできるでしょう。
ソーシャルビジネス融資は、他の創業融資に比べて審査が通りやすいというメリットがあります。また、借入金利が低いために返済も大きな負担にはならないという利点があります。
その理由はソーシャルビジネスが他の株式会社とは違い利潤の追求ではなく、福祉事業を円滑に進めるという社会性を重視していることにあります。
そしてボランティアなどの慈善事業の場合、人材はすべて無償奉仕という形で確保することになるため、長期的な人材確保が難しいという面がありますが、ソーシャルビジネスでは仕事の対価として報酬が支払われることから、人材を確保しやすく事業を進めやすいというメリットがあります。
このビジネスは、今後の日本の繁栄になくてはならない事業です。将来性のある事業としても注目されているため、新規参入の企業がこれからも増加することが見込まれています。
こうした流れをさらに加速させるのが、ソーシャルビジネス融資です。融資可能額については事業規模により異なりますが、個人での新規参入でも十分にソーシャルビジネスの事業展開が可能な資金供給を受けることができます。