商工ローンとは法人向けの金融商品の総称で、法人版の消費者金融商品のことを指します。ビジネスローンとも呼びますよね。
商工ローンのメリットとデメリットを比較することで、最適な金融商品を利用することができますので、まずは、商工ローンについての理解を深めるために、融資の仕組みを知っておくと良いでしょう。
商工ローンはノンバンク系金融機関からの融資になるため、日本政策金融公庫や民間の銀行のように審査基準が厳しくはありません。
事業計画書や設備投資の見積書を求められることもほとんどなく、担保も不要です。
個人の本人確認と所得証明ができる書類があれば、スピード融資してくれる点も大きな利点です。
一時的な事業資金需要があるものの、日本政策金融公庫や銀行からの融資の審査に通らなかった場合や、既に限度額いっぱいまで借りている場合に、緊急資金調達の選択肢として商工ローンを活用しています。
融資額は事業規模や収入の多寡に左右されますが、不動産担保なしの場合には数百万円〜1000万円程度が一般的です。
事前に知っておこう!商工ローンのデメリット
商工ローンのデメリット、それはズバリ金利の高さです。これに尽きます。
日本政策金融公庫や信用保証協会付の融資が2%前後で借りられることを考えると、商工ローン(ビジネスローン )の金利はどうしても高めになります。
上記ページを見て頂くとわかるように、3〜18%とかなり幅がありますが、与信が低く、公的融資を受けられない場合はどうしても金利上限付近での借入になってしまいます。
返済の当てがある場合は一時しのぎとして重宝される商工ローンですが、返済の当てがない場合や長期・継続的な利用になる場合には金利次第では負担が重くなりますので注意が必要です。
よって商工ローンを利用する場合には、どうしても運転資金を確保したい場合など、最終的な手段として利用すること。
そしてきちんと返済見込みがある事業計画、資金繰り計画を立てておくこと。
目先の資金繰りの苦しさで後先のことを考えずただただ安易な道を選択すると、目先の問題を回避できたようでも最終的に自分の首を絞めることになりかねません。
かつてに比べると、商工ローンは影を潜めつつある商品ですが、近年は金利が低く気軽に利用できるものも登場しています。
利用する際には金利とキャッシュフローをよく考えて、最低限の必要資金を確保するためのツールとして活用することをお勧めします。
あくまでも基本は、1%〜3%程度の金利で融資を受けられる日本政策金融公庫か制度融資、それでも厳しい場合は銀行カードローンや商工ローンとなります。
見た目の利率が低いように設定されている銀行ローンも、最終的に契約してみると15%程度に結局落ち着くということも少なくありません。
当然ですが、信用力が高ければ金利は低く抑えられますが、信用力が低い場合には金利はどうしても高くなってしまいます。
くれぐれも資金調達の際には冷静な判断の下、借入をするようにしましょう。