融資には前向きな融資と後ろ向きな融資があり、銀行などの金融機関で主に使われる言葉です。
それぞれ前向き資金、後ろ向き資金と呼ばれる場合もあり、前向きな融資とはより売上を伸ばすなどの前向きな目標のための融資です。
増加運転資金、設備投資資金、研究開発資金などが主な前向きな融資であり、金融機関の評価の方も高まります。
実際には売上の増加により求められる増加運転資金も増えて破綻する事例もあるものの、基本的には前向きな融資はよいことです。
それに対して後ろ向きな融資とは、資金繰りが苦しくなったなどの理由により必要になる融資です。
減産資金、債権固定化資金、赤字資金、滞貨資金などが代表的な後ろ向き融資であり、金融機関からはマイナスの評価を下されます。
前向きな融資が必要な会社と後ろ向きな融資が必要な会社を比べたら、後ろ向き融資が必要な会社の方が遥かに危険な状態にあるからです。
金融機関は貸し倒れを恐れるので、後ろ向き融資が必要な会社にはなかなか融資をしたがりません。
大会社の場合、倒産によるリスクの方が大きいと判断されれば救済融資がされるケースもあるものの、中小企業や小規模事業者の場合はそれもなかなか難しいのです。