預貸率とは銀行の預金総額に占める融資の割合を指します。
預貸率が低ければ低いほど銀行に預け入れられているお金だけで融資が行われていることを示すため、銀行の経営安定性を客観的に理解するのに役立ちます。
預貸率が100%になると、預金総額と融資総額が同じということになり、それを上回ると融資が大きくなるため、銀行の経営安定性に疑問符が投げかけられます。
預貸率が100%を超えることをオーバーローンと呼びますが、オーバーローンが続くと銀行は資金を確保するため公的資金の投入などが必要になる場合もあります。
日本国内では2017年現在オーバーローンの状態になっている金融機関は存在していません。
但しメガバンクと呼ばれている大手銀行は預貸率が高くなる傾向が見られます。
それとは対照的に地方銀行は預貸率が低く、経営が安定しているとみなされるところが少なくありません。
ただし預貸率が極端に低い場合、銀行の収益確保が問題にあるため、逆に経営にマイナス要因として判断されることもあります。
銀行の経営が健全とされる預貸率は70%前後です。
現状マイナス金利の影響で銀行も積極融資姿勢で預貸率をあげています。これがいつまで続くかは問題ですが、借りやすい地合いであることは間違いないですね。