特定社債保証制度とは、信用保証協会が行っている信用保証制度の一つです。
企業の資金調達方法としてよく使われるのが社債の発行ですが、大企業など信用力の高い会社の社債は人気があるものの、中小企業の場合は信用度が低いため購入者がなかなか集まらないケースがあります。
信用力を高めるために信用保証協会が社債の保証を行うことで、スムーズな資金調達を支援してくれます。
この保証制度には決められた条件を満たしたうえで、段階ごとの3つの基準をクリアする必要があります。
保証を受けるための必須条件は、会社の純資産の金額です。
基準1の場合は純資産額5千万円以上3億円未満、基準2の場合は3億円以上5億円未満、基準3の場合は5億円以上となっています。
そのうえでストック基準として自己資本比率、または純資産倍率のいずれかの基準を満たしていること。
フロー基準として使用総資本事業利益率か、インタレスト・カバレッジ・レシオの倍率の、いずれかの基準を満たしていることが要件となります。
基準の全てをクリアする必要はなく、ストック基準を1項目、フロー基準を1項目クリアしていれば保証が受けられます。
発行限度額は5億6,000万円ですが、保証はその80%となる4億5,000万円が上限となります。
保証期間は7年以内で保証人は不要です。しかし補償金額によっては、担保が必要となります。