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リースと融資の違いとは?

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【目次(もくじ)】




1.リースの基礎知識(リースは割高なのか?)

リースとは、設備投資に必要な器具や設備などをリース会社が購入し、企業や店舗に貸し出すサービスのことです。

リースは割高ではないのか?とよく質問を頂きます。

リース料は物件価格にリース会社の資金調達コスト(借入金利)、固定資産税、保険料(動産総合保険)や手数料が乗っかってくるので、物件購入価格よりも高くなるのは当然のことです。

では、融資と比較したらどうなるでしょうか?

物件価格1,000万円の機械をリース料1,200万円で5年リース(60回)したとすると、リースにかかった経費は5年で200万円(40万円/年)となります。

日本政策金融公庫から1,000万円の融資を2%で受けて5年返済(60回)、同じ機械をキャッシュで購入した場合、20万円/年の利息負担となります。(厳密には元本が減っていくので、時間の経過と共に20万円弱/年に利息も減っていきます。)

一見すると、リースの方が倍以上、損しているように思うかもしれませんが、融資で購入した場合には先述の通り、固定資産税や保険料を支払う必要がありますし、リースの方がお得になり得るには、以下の理由が挙げられます。

2.リースのメリット

  • 購入資金が不要で初期費用を抑えられる
  • 物件購入に融資を使わないので(負債を抱えないので)、他の資金需要機会に融資枠をとっておける
  • リース料を損金処理出来るので節税になる
  • 事務合理化(資産計上、減価償却費の計算、固定資産税の申告・納付、物件の保険加入・支払いが不要になる)
  • コストの把握が容易になる
  • リース特有の税額控除や助成制度がある

上記の通り、リースのメリットはいくつかありますが、何といっても初期費用が少なく抑えられるのが大きなメリットです。

高額な物件でも決められたリース料を毎月支払えばいいだけですから、手持ち資金が少なくても設備投資を行うことが可能です。

また、設備投資用物件は固定資産になりますから、税金や保険料がかかります。これらの計算に加え、減価償却費の計算など、経理作業に手間がかかります。しかしリースにすると、設備投資用物件を所有せず借りていることになりますから、会計上の処理が不要になり、毎月のリース料を計上するだけで会計処理が完了します。

作業の効率化が図れるというのも大きなメリットです。

これに加え、銀行からお金を借りてないので、銀行の融資枠を確保でき、いざというときに銀行からの融資が受けやすいという利点やも見逃せません。

これらのメリットを考えれば、リースが割高とは一概には言えないでしょう。

3.リースのデメリット・不利になる企業とは?

リース最大のデメリットは、トータルで見るとリースの方が出費がかさむことと中途解約ができないことです。

一般的に融資を受けた場合の金利よりも、リース料の方が高くなるため、資金に余裕がある場合は直接購入の検討も行いましょう。

また、赤字企業は元々赤字であるため節税メリットは受けません。法人税を支払わずに済む公益法人や宗教法人も同様です。

自己資金が潤沢で融資枠も十分な企業や、特別償却が受けられるような物件の場合にはリースではなく購入した方が有利になります。

金額の大きな物件を購入するかリースに迷った場合には、必ず顧問税理士に一度相談してかた決断しましょう。




4.最近はカーリースサービスも充実している

代表的な例として、マイカー賃貸「カルモ」が挙げられます。

カルモは、税金や初期費用コミの毎月定額の格安マイカーリースです。

全国どこでも納車が可能で、定額、総額ともに新車平均保有期間の7〜9年の料金体系は業界随一の安さを誇っています。

一般的カーリースの特徴

  • リース料を全額経費として損金処理ができるので節税効果が見込める(特に個人事業主向け)
  • 自動車税の納付や納税証明書の管理が不要で、自賠責保険などもリース料に含まれる
  • 残価をあらかじめ除いて設定しているので総支払い額が減り予算以上の車に乗れる(残価設定クレジット、ローンとは異なります)
  • リース会社は車を大量購入するので車両値引きが大きい
  • 月々の支払いが安定するので家計や経営の予算がたてやすい
  • 事故時の対応や処理のサポートもある
  • 契約期間終了後はリース会社へ返却する

カルモの特徴

  • 新車は全てのメーカー、グレードの取り扱い可能
  • 賃貸という形式(表現)で「定額/月」で車に乗れる
  • 1〜9年という契約単位により予算に合わせて車に乗れる
  • ディーラー等に出向かなくともオンラインで契約まで締結可能
  • ニーズによっては中古車のリースも可能
  • 契約期間満了にて、車の乗り換えが可能

昨今、カーリースは伸びており、米国ではカーリースが30%を占めます。国内では、沖縄で20%以上です。この数年特にカーリースは市場で非常に伸びています。

資金調達が出来ないけども、事業としてどうしても車が必要・・・という方は試してみても良いでしょう。

同種のサービスとして、テレビCMでもよく目にするカーコンビニ俱楽部も挙げられます。

こちらも、

  • 頭金0円
  • 契約7年で返却・乗り換えOK
  • 契約9年で車がもらえる

と、サービス内容や特徴は似ていますので、両者を比べてみても良いでしょう。

いずれにしても、これからは持たざる経営がメインになっていくかもしれません。

また、リースは必ずしも自動車などの動産に限ったことではなく、家や事務所、土地のような不動産であっても、リースバックという方法でリース化が可能です。

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