自動車整備業エコ・ローンは平成23年3月に終了した「自動車整備近代化資金」に代わる融資として平成23年4月から開始されました。
日本自動車整備商工組合連合会、株式会社商工組合中央金庫が協力し、エコロジー(省エネやCO2削減など)を推進する設備投資に取り組んでいる商工組合員を支援するための制度です。
融資対象は、日整連が定める地球温暖化防止推進マニュアルの「整備業界の地球温暖化防止推進チェック項目」に半分以上当てはまる組合員です。
それから組合員は商工組合から発行される「確認書」を受ける必要があります。
融資対象は3つに分かれます。
1つ目はエコロジーに役立つ機器や設備の購入・代替資金、2つ目は事務所や整備工場の新設・増改築・土地取得資金、3つ目はエコロジーに役立つOA機器などの取得資金です。
2つ目については建物の場合、エコロジーに役立つ建設資材や断熱材などを利用したり、照明や空調機器、発電設備といったものの設置を考えているものに限ります。土地の場合、上記に該当する建物を建てることが条件です。
融資限度額は10万円単位で、100万円以上です。
融資期間は原則は15年以内(機械等の法定耐用年数内)、据置期間は1年以内です。
利率は商工中金が定めるものから0.2%優遇されたものがかかります。
返済は毎月元金均等償還、利息後取りで、商工中金の口座から引き落とされる形です(返済用手形はいりません)。
担保は個別対応、保証人は原則代表者1名となっています。
自動車整備業エコ・ローンの最大のメリットはやはり0.2%の金利優遇を受けつつ資金調達できることです。
0.2%というと少ないように感じるかもしれませんが、融資期間は15年と長いので、長く借り続ければ最終的に大きなコストの差が出てきます。
特に省エネやCO2削減を図る施設・設備・機器は導入しようと思ってもコストが高くついて断念せざるを得ないことも多いです。
そのような場合でも自動車整備業エコ・ローンを利用すれば解決できる可能性があります。
自動車整備業エコ・ローンの相談・申込は各都道府県に設置されている自動車整備商工組合に問い合わせることで可能です。
対応窓口が決まっているので、それぞれの自動車整備商工組合の公式ホームページを確認したり、電話で問い合わせるなどして正しい窓口に相談してください。
また申込時は必要書類を用意することになります。審査にも関わることなので、不備がないようにしましょう。