現在利用(返済)しているローンを別の会社に切り替えるのが借り換えローンです。これを上手く活用することで月々の返済や利息の総額を軽減し、日々の生活の負担を楽にすることも可能です。
この借り換えローンは主に2つのケースで役立ちます。まず現在利用しているローンよりも金利が低いローンに切り替えるケース。そうすることで当然支払う利息の金額が低くなるので有利になります。
もうひとつは複数の借り入れを一本化するケース。
借り換えローンから受けた融資でこれまで抱えていた借り入れをすべて返済することで返済先を一本化することができるのが大きな特徴です。
複数の金融機関から融資を受けている場合、それぞれ金利の設定が異なりますし、返済期間などの違いから毎年の返済額が変化して家計に影響を及ぼすこともあります。借り換えローンで一本化すればこうした面倒や負担を一気に解消することができるのです。
このようなメリットが得られる借り換えローンの特徴は用途が自由なところとあらかじめ定められているところがあることです。とくに多いのが住宅ローン限定の借り換えローンです。
一般的な住宅ローンとは別に借り換えローン用の商品を用意しているところもあります。この場合、用途が制限されているものより有利な金利で融資を受けることができたり、切り替えの際の手数料が割安になったりするといったメリットがあります。
さらにこうした住宅ローン向けの借り換えローンではリフォーム資金なども用途に含まれるなど柔軟性があるものもあります。一方用途が自由なローンでは先述のような借り入れを一本化する際に役立ちます。ただ用途が自由な分融資限度額は用途が決められているタイプに比べてやや低めになるのが特徴です。
それから審査がやや厳しめに設定されていることも大きな特徴です。すでに借り入れがある方を対象にするのですから当然といえば当然ですが、年収や担保が審査の際に厳しく問われます。やはり不動産物件を所有していると有利になるほか、年収も300~400万円程度が最低ラインとなるでしょう。
もうひとつ、審査の際には借り入れの総額よりも件数の方が重視される傾向も見られます。あちこちの金融機関から借り入れをしている場合は総額がそれほど多くなくても不利になります。3社までがボーダーライン、4社以上になると返済能力に疑問があると判断されてしまいます。
このように、借り換えローンはメリットが大きい一方、利用の際のハードルがやや高めとなります。利用を検討する際には借り入れ環境や残高などまず自分が融資を受けられる環境かどうかを確認しておくとよいでしょう。