最近、ニュースを見ていても暗い話題が多いですね。不況、営業利益が落ち込んで・・・、派遣切り、就職氷河期などなど。
そんなマスコミ報道のせいもあってか、公的融資(日本政策金融公庫融資・信用保証協会付融資)のご相談にお見えになる方々も口々に「不況のあおりで・・・」と仰っています。
ただ、不況不況と言っても、儲かっている人も確実に存在するわけで、単に「不況だから」の一言で問題を片付けてしまってはいけないと思います。
日本政策金融公庫の担当者から、
「どうして売上が減少しているのですか?」
「今回、どうして融資を必要としているのですか?」
と尋ねられて、まさか「不況ですから」の一言で片付けるわけにはいかないですよね?(実際にはその一言しか言えずに融資を断られている方が多数ですが)
まずは、不況であるという外部環境のせいにせずに、「自分の非」つまり内部環境に問題はなかったのかを考えなくてはならないと思います。
- 景気が良かった時に無駄遣いをしてはいなかったか?
- 1社のみ、或いはごく少数の取引先にだけ頼った経営をしていなかったか?
- 景気が悪くなる前に、景気が悪くなっても乗り越えられる体制を構築する努力をしていたか?
- 融資を受けられる状態の時に、日本政策金融公庫や信用保証協会、金融機関とのお付き合いを大事にしていたのか?
今更後悔したり、外部環境のせいにしても何も始まりませんが、反省をしなければ例え景気が回復してもまたいつか同じ事を繰り返すことになりますし、融資申請に向けた再建計画・資金調達計画の第一歩も踏み出せません。
まずは何が悪かったのか?を把握し(外部環境のせいにしてはいけません)、これからどう改善、対処していくのか?その為にどういう行動が必要なのか?を第三者にきちんと説明できるようでなければ、公的融資だってボランティアではないのですからおいそれと融資は出せません。
得てして、原因というものは外部や他者ではなく、自分自身の中にあるものだと思います。
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