損料とは、重機などの機械の元値を減価償却期間で割り、修理費や管理費などを考慮に入れて出される換算日当たりの損耗費用のことです。
それに対して、賃料は機械をリースなどで借りた時に支払う対価のことを示します。
もっとわかりやすく説明してみましょう。建設業界でいう損料とは、業者の所有する重機などの減価償却費、管理費、維持修理費などのことを指します。
製品の製造から廃棄までにトータルでかかるライフサイクルコストを、1日当たりや1時間当たりの金額に換算して出される経費が損料です。
重機などの機械をリース会社で借りる場合は賃料です。
自社で所有する機械には賃料は発生しませんが、最初に大きな金額を支払っている以上、無料とするわけにもいきません。
そこで、現場で使用した分のお金を社内で処理していくのです。たとえば、1000万円の重機を購入した場合、Aという現場で使用したので10万円、Bという現場で使用したので合わせて20万円というふうにマイナスしていくのが損料です。
すると、いつかは購入金額の1000万円に達するので、元が取れます。
元が取れたら次に必要な機械に投資ができます。簡単に言えば、損料とは社内リースのようなものと考えられるでしょう。