納税者支援調整官は、平成13年に設けられたもので、各国税局に配置されています。
また、主要税務署にも派遣され配置されています。納税者支援調整官は納税者からの苦情への対応が仕事です。
職務の内容としては、行き過ぎた税務調査に対する苦情を聞いたり、国税に対する法に基づいた処分に不服がある納税者に対して、権利救済手続きの方法を教えたりします。
納税者から苦情を受けた場合は内容をしっかりと聴取し、その後管理者等からも事情を聴いて事実確認をし、速やかに問題を解決するのも業務の一環です。
実際にクレームを言いたい時には、まずクレームを言いたい職員の上司、つまり統括官に連絡します。それでも解決されない場合に、納税者支援調整官に連絡します。
納税者支援調整官は苦情があったことを税務署に伝えるので、職員もプレッシャーを感じて対応してくれる場合があるのです。それでも解決されない場合は、税務署長宛に書面で苦情を伝えるという方法になります。
クレームの内容は基準はありませんが、税務調査の際に態度が横柄だったとか、脅すような態度を取られたなど、常識に反するような言動があった時には納税者支援調整官にクレームを伝えることが可能です。