個人向けに不動産担保なしで貸付をするカードローンの貸出額が「過剰」とのことで金融庁も締め付けに動いていましたが、3つのメガバンクが自主規制に動き出したとのニュースが出ていました。
自己破産も十数年ぶりに増加したらしいですが、この過剰なカードローン融資とリンクしているのでしょう。
カードローンという響きや、メガバンクというブランドで多少判断が鈍ってしまう方もいるのかもしれないのですが、所詮はただの高利の借金であり、どこまでいっても銀行はただの金貸屋だという認識を忘れてはいけません。
サラ金だって知名度の高いところはほぼ銀行資本です。じゃなければやれないですし、銀行が大手を振ってサラ金業やれないので子会社にやらせているだけなんですよね。
そのサラ金だって借り過ぎで返せなくなる人が続出したこともあり、総量規制という年収の3分の1までしか借り入れできない仕組みに平成22年に完全に変わりました。が、銀行はこの規制対象外だったため、「カードローン」という耳障りの良い(?)言葉で年収の2分の1とかまで貸し付けていたわけですね。
結果的に返済が困難になり焦付きからの自己破産となってしまったのかなと。銀行側としても金融庁の要請や締め付けで仕方なくというより、社会的な風評や体裁維持、焦付債権の増加から自己防衛の為にやっているのではないの?と思ってしまいます。
不動産担保や連帯保証人もなく、ATMで気軽に借りれてしまうわけですから、与信管理が甘ければこうなることは簡単に想像できるとも思うのですが、銀行も懲りないというか、利益を上げる為にはギリギリまでやり抜くしかないのかもしれません。
事業融資だって普通に不動産担保や連帯保証人を複数付けられた上で、借入月商倍率で3縲鰀4ヶ月が借入額としてギリギリ適正(業種や事業形態にもよりますが)とされているのに、個人で年収の2分の1まで高金利で借りたらそりゃよほど計画的な資金計画立てられる人でなければ破綻しますよね。(そしてそんな人はサラ金から無理な借入は絶対にしないというパラドックス)
銀行の勧めてくるリボ払いなんて本当に目先の返済金額を低くみせて、多額の金利を搾り取る目くらましした悪質なシステムだと思うのですが、広告ハンパないですよね。
別記事でも書いていますが、カードローンや金利がある程度高いことそれ自体を悪いと言っているわけではありません。どうしても資金を急に要する自体はあるでしょうし、それに救われた方だっているはずです。
ただ、カードローンやキャッシングによる資金調達をする際には必ず返済の目処を立てた上で、可能な限り短期で返済をする覚悟を持つことです。年利18%で返済が長期に渡れば、いくらの金利を支払わさせられる羽目になるか、予め計算することです。
その数字を知れば、何かを我慢してでも早期返済をしようと決意するはずです。
日本政策金融公庫のような3%程度で借りられるカードローンは存在しないのですから。
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